技術士

技術士二次試験 選択科目Ⅲ(課題解決能力)の対策とキモ

では、今回は選択科目Ⅲ(課題解決能力)の対策について書いていきます。

技術士二次試験 選択科目Ⅲ(課題解決能力)の概要

課題解決能力とは

「社会的なニーズや技術の進歩に伴い、最近注目されている変化や新たに直面する可能性のある課題に対する認識を持っており、多様な視点から検討を行い、論理的かつ合理的に解決策を策定できる能力」があるかどうかを審査します。

なんかこういう文章って、頭にすっと入ってきませんよね。

わたしが数回読んでみて、これを平たく言い直してみますと、

「最近は色々な新しい技術が世に出てきてるんだけど、その技術の長所や短所、リスクをしっかり把握した上で、実行可能な具体的解決策を決定できますか?」

ということになります。

解答時間に関して

「選択科目Ⅲの課題解決力は3枚も書くことになるのですが、実は時間的、体力的に選択科目Ⅰ、Ⅱよりは楽です。

なぜなら、選択科目IとⅡは4枚で2時間なのに対して、選択科目Ⅲは3枚で2時間だからです。」

って下書きでは書いていたんですが、試験要綱の改正後ではこのように言えないですね。

結論を先にうと、「体力的に結構きついはずだが、時間的きつさは従来と変わらない」ということです。

「はず」と書いているはわたしが未経験だからです。

補足説明します。

改正後の試験時間は「選択科目として3.5時間」です。

内訳は
専門科目 1枚 30分以内
応用能力 2枚 1時間以内
課題解決力 3枚 2時間以内
合計6枚 3.5時間

になります。

で、なんといっても一気に600字x6枚=3,600文字を書く上げるのが大変なのではないかと。

※「以内」と書いているのは、実際に制限時間があるわけではないですよ。目安時間です。

筆力のうち、耐久力を上げておかないと途中で腕が攣るかもしれません笑

この時間配分で計画しておけば、1枚を20-25分で書きあげる筆力として、30分は解答骨子を作成することに時間を当てられます。

つまり、課題解決能力は時間との勝負というよりは、熟慮した解答内容でも勝負になるんですよ。

技術士二次試験 選択科目Ⅲ(課題解決能力)の解答イメージ

選択科目Ⅱと同様、問題用紙の余白に各章をどれくらいのボリュームで書くかのイメージを描きましょう。

小問にそって章立てする

まずは小問にそって章立てすることから行います。

解答の構成は以下のような見出しでまとめてしまうのがベターです。

•現状分析、技術背景
•課題抽出
•課題抽出理由
•課題解決策
•成果
•リスク管理

それぞれの章をどれくらいの分量でまとめるか、イメージを作ることが大切です。

選択問題Ⅲの論文構成作成トレーニング

1 キーワードの背景および現状の把握

冒頭はキーワードの技術的背景から入ると説明しやすいです。

そして、このキーワードテーマの現状説明とその現状のよい点や良くない点について簡潔に、強調して説明します

2 課題と課題抽出理由

「課題の設定」は審査項目です。

何を課題とするのか、なぜそれを課題にするのかをしっかり説明しましょう。

たとえば、課題とは以下のようなものです。

(1)〇〇の低減
(2)●●の向上
(3)◆◆の増加

これらの課題を解決していくためには、現在それを滞らせている障壁が必ず存在するはずです。
その障壁が「問題」です。

問題と課題を混同してはいけませんよ。

これらを区別したうえで課題設定できる力を養っていきましょう。

3 具体的解決策

もちろん、この部分も審査項目です。

上記課題をクリアするために具体的に何を実施するのかを述べます。

この時、提示する解決策は実際に実施できることでなくてはなりません。

実現不可能な夢物語ではダメだということです。

解決策は多様な視点で述べる必要があり、3つが好ましいですね。

項目を4つ以上に立てても一つ当たりの説明がうすくなりますし、2つだと「多様」に該当しないので厳しいです。

4 期待される効果、成果

設定した課題がどのように解決されるかを記述します。

その対策を講じたことによって生じるであろう定量的な期待効果を、根拠をもって示せるということなしですね。

実際にその数値が正しいかはさておき、論理的に説明できていればOKです。

5 対策のリスク

対策を講じたことにより起こりうるマイナスの成果を示します。

どんなことも表裏一体、メリットとデメリットがあるということをしっかり認識していることを解答で示すということです。

また、そのデメリットやマイナス部分がが生じたとしても、それらが払拭できる対策も具体的に準備しておきます。
あらかじめ予想しうるデメリットには、それが起きることを想定し、準備をしておくということですね。

6  リスクとは

リスクとは、被害規模とその発生確率の積のことをいいます。

Danger(危険)のことを言っているわけではありません。

リスク管理とは、被害規模とその発生確率を正しく見積もった上で、それが許容できるリスクになるように策を施すことです。

正しく理解しておきましょう。

そして、

・被害をなくす
・被害規模をさげる
・発生確率をさげる

これらの具体的対策を提示します。

リスク管理に関する設問の意図には、ある課題解決策を実施した際に起こる弊害をしっかり考慮しなさいということが伺えます。

つまり部分最適ではなく全体最適を追求することですね。

このポイントは業務経歴の詳細でも扱いますが、おそらく採点における比率が高いと予想しています。

丁寧に対策を立てましょう。

まとめ

選択問題Ⅲのもっとも効果的な対策は、問題を自作し、解答作成の訓練を行うことです。

わたしも選択問題Ⅲの予想問題を数問自作し、その解答集を作成しました。

その問題はわたしが受験した時には残念ながら出題されませんでしたが、数年後に出題されたんですよ。

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