生産性

最終更新日: 2019.03.16

これからは「リソース」を増やすことはやめて、「強み」として育てる

あなたの「強み」ってなんですか?

ま、そもそも「強み」をしっかり理解している人って少ないので、まずは強みって何ですかってことになりますが・・・

「リソース」とは、その人の経験や知識、スキルなわけで、これは「強み」ではないんですよね。
あくまでもリソースです。

言葉の通り、「源泉」なわけです。
この源泉は、変化させることで強みになります。

人の役に立つように変化させたリソース=強み

となります。

わたしはこれを意識化するのに、少し時間がかかってしまいました。

自分の持っている経験、知識、能力が強みなんだと。

強みを活かすってよく聞く言葉ですが、それって自分の持っている経験、知識、能力を活かすことなんだと。

そうじゃないんですよね。

あなたの「リソース」を広げることばかり考えていませんか?

なにか自分がやりたいことがある場合、〇〇が足りないから自分にはムリ!、△△をするには□□を取得しないといけない!なんて。

今あるリソースをさらに活かすために、弱点補強していくのはありです。

ですが、新しいスキルや資格が習得できないと動けないような方向に目標をもってはいけません。

例えば、技術コンサルタントだけでなく、経営コンサルタントを目指したい人がいたとします。

おっ、経営コンサルタントになるにはMBAはとっておかねーとな!みたいなノリで、今から改めてMBAを取得するとか、取得するための準備をするなどです。

次のステップに進むには、取得することが絶対条件であるならばこの限りではないですけどね。

いつから始めても遅いことはないんだ!なんでマインドでチャレンジするとかは愚の骨頂ですよ。

総合技術監理部門を取得するとかも同類ですかね。

いずれもわたしは取得していないのであまり大きなことは言えませんが、今からこれらの取得を目指し、それを晴れて取得し、さーよっこらしょと動き始めるのはオススメできないということですよ。

実はわたしも総合技術監理部門の資格取得を一時期考えたこともあるのですが・・・まもなくやめました。

取得したところで、技術士には変わらないからです。

総合技術監理部門資格取得で求められる内容は、独学で学んでおけばよいのです。
これは役立つと思うんですよね。

もし総合技術監理部門の資格がないと技術士事務所を立ち上げて独立起業ができない、とかの制約があるなら考える人もいるでしょうが。

わたしは技術士として副業を考えているわけではなく、技術コンサルタントとしてのポジションを考えていますからね。

これに関して言えば、技術系の実務経験がものをいうのではないか、なんとかなるのではないかとさえ思っています。

コンサルタントは基本的には国家資格がありませんから。

ですから、技術士の専門分野で勝負したい人以外はわざわざ専門性を広げる必要はないのです。

技術士という資格はすでに持っているのですから、これをいかに有効に活用するかを考えられればよいのです。

あなたの「リソース」を深堀することばかり考えていませんか?

また、技術士資格の専門性をさらに磨くようなことも必要ないです。

自分が取得した部門、専門科目の分野を突き詰める必要もありません。

本業で必要な場合には、本業の時間内で習得できるようにタイムマネジメントしてください。

若かりし頃のように、就業時間外にそのような時間をもつ必要はないということですね。

20代、30代の頃はほんとによく仕事しましたよ。

よく仕事をすることが正義ってわけではありませんが、自分が好きでやっていましたね。

ですから何にも苦労はなかったんですよ。

ま、どうしてもモデリングがいかないとかパラメータのフィッティングがうまくいかなくてイラついたことはありますけど。

残業してでも技術のブラッシュアップに余念がなかったんですね。

そしてパソコンを家に持ち帰って続きをやると言う感じで、技術検討や研究が楽しかったし、それを通じて技術の知見を広げるのも、そして実際に工場で成果が出ることもすべて心から楽しかったです。

で、そういったモチベーションは今でもあるんですけども、そのベクトルを副業に向けるのです。

ひとつのことに専門的になるという意味では、技術士の部門と専門科目でそれを示唆できますがが、独立して食っていくとなると、それなりの覚悟が入ります。

化学工学関連の有用なサイトを有している方はたくさんおりますし、内容を拝見する限り、自分がそれに太刀打ちできるとは到底思えないのです。

自分はこの線状で勝負してはいけないと。

技術士二次試験対策の書籍は出版できても、専門書を出版できるレベルにはありません。

ですが、現状でも自分の専門性を活かせる場は必ずあるはずです。

勝負の仕方を変えて、リソースを強みに変えていく

ですから何か1点で突出することを目指すのではなく、3点をそこそこのレベルまで引き上げてそれを掛け算したほうがよいという結論に達しました。

安定の「3点」です。

わたしの場合でいえば、自分の専門分野の力をこれ以上伸ばし、さらに専門性、権威性を伸ばそうと思うよりは、もっと別のことを学び、それと自分の専門分野とをシナジーさせたほうが市場への価値が上がるのではないかと思っています。

これなら自分ならではのポジションを確立できる可能性がありますよね。

ですから、技術コンサルタントとしては歩みだしながらも、経営コンサルタントに弟子入りしてOJTで学ぶとか、試しに無料でもいいので実施してみて経験を積むとか、こんな方向で動き始めています。

この経験と成功例を獲得したら、間違いなく後続のサラリーマン技術士の方に役立ちますよね。

わたしのリソースが強みに変化する過程をぜひお楽しみください。

あなたの「3点」はなんですか?

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