技術士は、受験部門によって、受験者人数も合格後の処遇も異なります。ですので、技術士と言っても、技術士+部門をセットにしておかないといけないんですね。
ま、実際に技術士の義務として、「技術士の名称表示の場合の義務」がありますから、これを周知しないといけません。
では、昨年度の合格者数のテータをみてみましょう。
(技術士会-平成30年度技術士第二次試験統計より)
まず、20の専門部門の上位に君臨する「総合技術管理部門」は、除外しておきます。
受験者数において、建設部門だけ桁が5桁です。
次いで、4桁の部門が4部門(機械、電気電子、上下水、農業)です。
3桁部門が10部門(化学部門もここです。)
2桁以下の部門が5部門、計21部門です。
この傾向は、10年以上ほぼ変わっていません。
この時点で、すでにどの技術部門も母体の力が対等ではないのです。
わたしはとある受験機関の口答試験対策を受けたのですが、その練習台(模擬試験生)になった方たちは受験回数が6回目か7回目でした。「建設」と「上下水」だったでしょうか・・・、よく覚えていません。
建設部門の技術士だけは、この資格がないと実施できない業務があるようですし、この資格を保有していると、インセンティブが得られる企業もあるようです。
他の部門の技術士資格も、企業によっては資格取得時や月収にインセンティブが追加される場合があるようですが、このようなことは期待しないほうが無難だと断言できるほど、たいしたことはありません。
わたしの勤務先も、化学部門は除外でした。
このようにして建設部門だけは資格取得前後で業務と処遇に大きな差があり、他の部門といっしょくたに語ることはできません。
建設部門だけ別格なんです。
ですので、ここまで違ったら、別の資格と扱ってもいいのではないかと思うわけです。
わたしのブログの中では、総合技術管理部門、建設部門、その他19の部門とみなし、特別な断りがない限り、わたしの伝える内容も全てその他19部門に限ったこととします。