TSS

最終更新日: 2020.01.3

ロングトライアスロンレース時の自転車TSSからトレーニング負荷を再設定する方法

五島トライアスロンの自転車パートの実績TSSデータをもとにしてFTPを逆算し、その数値の妥当性を検証します。20分のFTP測定が苦手な人は、FTP設定値が低くなりすぎている可能性があります。

わたしの例を参考にご自身のFTPをレース結果から見直してみてください。

ロングトライアスロンレース時の自転車TSS

バイクのレースパフォーマンスは以下の通りでした。

TSS : 449???・・・高すぎる気がします。

VI : 1.13 変動性指標も高いですね・・・・。そして、パワーにばらつきがありすぎです。

バイクパートのTSS449が高すぎると判断する根拠

パワートレーニングバイブルでは、P.284において、ロングトライアスロンバイクパートがTSS300を越えるのは、よほど体力のあるトップレベルの選手でないと厳しいレベルである、とあります。

また、プロのエリートでも同じくパワートレーニングバイブルP.283の例で、TSS375 IF0.83です。
ただし、この選手は1週間に30時間以上練習し、さらに特異なまでの能力を持つ選手のようです。

わたしがこれらの選手たちよりも高い体力があるわけありません。

また、もし本当にバイク終了時点でsTSS122とTSS449、合計でTSS571もあったら、フルマラソンに入れないと思います。
実際にそこまで疲労していませんでしたしね。

ということは、FTP設定が低すぎるために、高いIFとなっている可能性があります。

FTP設定215Wは低すぎる

バイクのロング走行をした時も、FTP低すぎるのではないかと疑いました。

FTP設定は、Garmin735の自動検出機能で検出された値なので、限界値ではありません。

さてここで、FTPを低く設定しすぎることの弊害を書き添えておきます。

①トレーニング強度が無意識的に著しく低くなる

②走行中パワーゾーンが高くなると、このままでは持たないはずだ!と脳が勝手に判断してパワーをゆるめてしまう

わたしはもともとFTPテストが苦手で成功したためしがありません・・・・

自分ではFTPはもっと高いはずだと思っていても、現実的に得られた低いFTPを認めないのはおこがましいし、その精神の弱さも含めてのFTPだと思っていました。

ですから、検出値=実績値をFTPに設定していました。が、トレーニングの観点からはいいこと全くありません

今回のレース結果から、妥当そうなFTPを導出

1. バイクパートのTSSが350,290,275,250だったと仮定してFTPを逆算しました。同時にPWR(パワーウェイトトレシオ)も算出しました。

結果は以下の通り。

パワートレーニングバイブルによると、
PWRが
2.99・・・ふつうの真ん中、まずまずの下
3.38・・・まずまずの真ん中
3.72・・・まずまずの上位、良いの真ん中
3.82・・・良いの真ん中
4.00 ・・・良いの上位

です。

この定性的なレベルからすると、なんとなく、3.72-3.82程度が妥当そうです。

これらに対応するレース中の強度IFは、0.615-0.632に相当します。
うん、これもさほど違和感ない感じです。

FTPは268-275Wくらいにありそうです。

【FTPゾーンと心拍ゾーンの比較】

パワートレーニングバイブルのこの一覧表をベースに、各FTPに対するゾーン割合と心拍ゾーンを比較します。

HRゾーンでは、ゾーン2までで93%あります。

これに近いプロファイルとなるFTPはやはり268,275,288になりますね。

FTPの決定とゾーン設定

FTP 275Wに決定します!

FTP215→275なので、トレーニングしてもCTLが相当あがらなくなりますね・・・。
今までは、たいして疲れてないのにCTLを上げるのが容易だった気がします。

バイク、実質的にはたいしたトレーニングをしていなかったことにかもしれません。
これはまた別検証します。

ということで、レース当日のバイクパートのTSSは449ではなく275くらいとなります。

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